翡翠へのこだわり JADE

室町時代に演じられた能の中にも「さしもさばかり美しかり翡翠の簪」など翡翠を詠まれた譜が多く出てくるように、翡翠は昔から女性たちを美しく飾っていました。三代目今西輿兵衞はその魅力を時代の女性に届けようと奮闘した一人です。国立国会図書館所蔵の「宝石百年 ~貴金属宝石業界沿革史~」(昭和41年刊行)、珊瑚と翡翠業界の功労者のページのなかに、京都で翡翠を広めた功労者として名が残されています。

翡翠の歴史は古く、日本でも縄文時代の古墳から翡翠製の勾玉が多く出土しています。落ち着いた品のある輝き、日本人の肌に馴染むやわらかな色味が愛され、実用品や宝飾の材料とされてきました。

今与に代々受け継がれてきた翡翠の中でも特に上質な色と艶、透明感をもつ翡翠を厳選して作ったのがkagayoi「はなみどり」です。ダイヤモンドや白翡翠を砂紋に、翡翠の粒を植栽にみたて、枯山水の庭園を表現しています。

先代の意志を継いでコレクションされてきた翡翠は、いまでは大変稀少価値の高い石です。古から装身具として愛され、崇められてきた翡翠を現代のデザイナーの感性で、洗練を極めたモダンジュエリーとして世に送りだしています。

かがよい「はなみどりコレクション」